2005年11月22日

眠れない「眠らない音」9

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 夢は夢、月は月、人は人・・・

 詩人はますます孤独の暗闇へと身を潜めていきます。

  ♪ノーストリングス 響き合わない
  ♪ノーストリングス 絆も切れて

 詩人の心は(森山開次)詩を書くようにと紙を差し出しますが、
 書こうとしても書けない詩人(姿月あさと)は、
 その紙を次々と握り潰し投げ棄てて、
 ついにはペンさえも叩きつけてしまいます。

 自分の心とまでも
 絆が切れてしまいそうな詩人に、
 月は問います。

 「なぜ、大切なものをわかろうとしないのですか?」

 そして北アメリカでの話を始めます。

   街外れのあるお屋敷で、
   「さる高貴な身分の方」(伊藤明賢)の誕生パーティがあり、
   荒野の唄歌い(藤林美沙)が誕生日を祝って歌い、踊ります。
   招かれた客たちもみな楽しげに歌い、
   グラスを合わせて乾杯します。

   「さる高貴な身分の方」が下さったグラスを
   歌い終わった唄歌いは膝まづいていただきます。
   「さる高貴な身分の方」にとっては何気ない行為でも
   荒野の唄歌いにはこの上もない喜びでした。
   彼女は密かに呟きます。
  
   「アンソニー・・・」

   そして歌います。
    ♪月明かりになれたら
    ♪窓辺にさしこみ見つめつづける・・・

   彼女はその「高貴な身分の方」に
   身分違いの叶わぬ恋をしているようでした。
   けれど誰にもその名前を教えないようにと風に頼むのです。

   その唄歌いの想いが
   自分に優しい光を地上に照らす力を与えたと
   月は詩人に話します。

   詩人は自分には口ずさむ名前がないことに気づきます。
   想いを寄せる心を失っていたことに気づきます。
   今こそ月の物語の贈り物を受け取ったと気づきます・・・

パーティに招かれた客たちにまぎれて、
森山さんも楽しそうに歌い踊っているのが印象的でした。
千秋楽のご挨拶で、
「歌っていいなと思った」という森山さんの言葉、
なんだかうれしかったです。
   
ニックネーム 沙羅茶 at 22:07| Comment(0) | 観劇・コンサート
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