2009年07月09日

「i say,"yes"」

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 久しぶりにしっかり連続テレビドラマを見ました。
NHKの「風に舞いあがるビニールシート」
森絵都さん原作のドラマ化です。

外資系銀行に勤めていた工藤里佳(吹石一恵)が
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に転職を希望、
その面接試験からドラマは始まります。

UNHCR就職もキャリアアップを目指す足がかりに過ぎない、
そんな里佳でしたが、
採用が決まり仕事が始まります。

懸命にUNHCRの仕事に取り組む職場の人々の中で、
難民の現状、悲惨な現場、支援の難しさなどにぶつかりながら、
UNHCR職員エドとの恋、結婚
心を残しての離婚、そして彼の死、という人生の試練を通して、
里佳は次第に成長し難民支援の仕事に目覚めてゆきます。

吹石さんの里佳の懸命さもよかったのですが、
里佳を巡る人々
上司役に片平なぎささん、佐野史郎さん、
夫となるエドにクリス・ペプラーさん
友人役の篠原ともえさん、平岩紙さん、
通信社記者の吉沢悠さん・・・
それぞれに役柄にはまって引き込まれました。

とくに篠原さんは劇中で友人たちより一足先に結婚し、
今は幸せな専業主婦の役でしたが、
彼女のちょっとした言葉にも
その生活グラウンドが伺えるようで、
里佳への友情も自然ににじみ出てとても好感が持てました。

里佳を見守るたくさんの人々の温かいまなざし、
思い遣る気持ちが
わたしをこのドラマに惹きつけたような気がします。

また難民出身のピアニスト役のサヘル・ローズさんも印象的でした。
難民支援のチャリティーコンサートで、
「ふるさと」を弾き、観客と共に歌う、
遠い故郷を想うその表情に胸を打たれました。
実はご本人も
イラン・イラク戦争で家族をすべて失い孤児となったと、
あとで知りました。

そしてこのドラマを盛り上げた力のひとつが、
エンディングで流れる主題歌、
布施明さんの歌う「i say,"yes”」でしょう。
         (詞:Tim Jensen 作曲・編曲:菅野よう子 )
ドラマが終わってそこにかぶせるように布施さんの歌声が流れると、
胸にじーんと沁みわたってくるものがあり、
いつもドラマの余韻に浸ってしまいます。

布施さんの歌声は本当にドラマにぴったりですが、
もしも叶うならば、
姿月あさとさんの歌声で聴いてみたい
そんな風に思ったすてきな曲でした。
ニックネーム 沙羅茶 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ

2009年07月06日

「きのこ文学」

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 毎週日曜日、
毎日新聞の書評ページに連載されている「好きなもの」
7月5日は写真評論家・きのこ文学研究家の飯沢耕太郎さんでした。
「きのこ文学」って?
きのこをテーマとする文学といわれてもすぐには思いつきません。

まずは飯沢さんの「好きなもの」から

 1泉鏡花 「茸の舞姫」
 2加賀乙彦「くさびら譚」
 3W・H・ホジスン「夜の声」

その他 日本人作家では
宮沢賢治、夢野久作、中井英夫、南木佳士、村田喜代子などが
書いているということですが、
どれも読んではいなくて、
ただただ飯沢さんのお話に感嘆するのみでした。

「夜の声」はきのこを食べて「きのこ人間」になってしまった
老人の話だそうで、
「くさびら譚」にはマニアックなきのこが登場するそうです。

ふと思い出したのが
以前読んだ加賀乙彦さんの好きなもの
「森」でした。
森の中を歩きながらきのこにも目をとめていらしたのでしょうか?
「マニアック」なきのこというからには
きっといろいろお詳しいのでしょうね。

以前軽井沢の林の中で友人に教えられてきのこを取り、
夜皆でお鍋に入れて食べたことがありました。
大丈夫、食べられる!といわれても
恐る恐る・・・でしたが、その美味しかったこと!
もちろん中毒もせず、皆無事でした。
でもやっぱり自分だけでは探せませんね。

そういえば映画「かもめ食堂」で、
もたいまさこさん扮するマサコさんが
ヘルシンキの森できのこ狩りしていましたね。
大丈夫?変なきのこを取らないでね!なんて
映画の中のマサコさんに思わず言いたくなってしまいましたっけ。

そして「茸の舞姫」、
泉鏡花といえば連想するのは坂東玉三郎さん、
今月七月の歌舞伎座は泉鏡花作品ですが、

 >きのこのお姫さまが舞い踊る場面がうっとりするほど官能的だ。

玉三郎さんの「茸のお姫さま」を観てみたくなってしまうような
心惹かれる飯沢さんの言葉でした。
ニックネーム 沙羅茶 at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ

2009年07月03日

6月花暦

 梅雨空の7月です。
一週間の早いこと!
必然的に一か月もあっという間に過ぎて行きます。

6月、あちらこちらで撮った花の写真が結構あって、
花の季節は春ばかりじゃないな〜と実感しています。
それにしても初めて見る花も多く、名前も???

折々の花たちも残しておきたくなりました。

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ニックネーム 沙羅茶 at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ

2009年06月26日

6月が過ぎてゆく・・・

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 さくらんぼの季節ですね。
あなたは日本のさくらんぼ派?
それともアメリカンチェリー派かな?
わたしはこのなんとも言えないやさしい色が好き。

このところまた集中できない、
なんとなく落ち着かない気分の日々、
何が原因って、ひとつでなく、
あれやこれや、
日々の中のちょっとした気持のすれ違いや、
気持ちを乱す出来事や、
お疲れ家族のケアとかもあり・・・

なぁ〜んだ、そんなこと?って思います?
でもね、
少しずつ少しずつ気持に、身体に積もってゆくものって
ありませんか?

小さな我慢も積み重なれば
時には爆発したくなったり・・・ね。
わりと自分の中にストレスをため込んでしまう性分なんです。
そんなもの溜めないでお金でももっと貯めればいいのにね。

先日聞き上手の友人のところに遊びに行って、
ちょっと発散させてもらいました。
やっぱりいつの間にやらため込んでいるんですね〜

そして彼女のところで久しぶりにレコードを聴きました。
CDではなくLPレコード、
懐かしいシャンソン、
まろやかな音色とイブ・モンタンの歌声が
心に沁みてゆきました。
音楽って、やっぱりいいな・・・

音楽といえばこの頃のお気に入り
CSテレビのエコミュージック。
自然や風景の映像と穏やかな音楽に身をゆだねる
おやすみ前のひと時、私の好きな時間です。
ニックネーム 沙羅茶 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ

2009年06月14日

鶴川の雀

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お出かけ先の鶴川で、
可愛い雀たちに出会いました。
車が進入しないようにと立てた柵、
その上に雀が4羽並んでいます。
あまりのかわいらしさにパチリ!
なんだか心和みませんか?

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昨日は学生時代の仲間たちと「武相荘」から鶴川散策、
散策路が整備されていて、
ウォーキングにはいい環境です。
地元の友人の案内で、歩いて歩いて歩いて・・・
私の歩数計は新記録の21000歩を越え、
帰って来て必死でトクホンを貼りまくりました。
おかげでなんとか足腰は無事でしたが、
今日の身体はなんとなく重い〜
歩いていても前にどんどん進まない感じは初めてです。

わたしとしてはちょっとウォーキング許容量越えでしたが、
友人たちとの楽しいおしゃべりのお蔭で歩けたうれしい一日でしたかわいい
ニックネーム 沙羅茶 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっといいもの

2009年06月06日

陶酔の「阿修羅展」

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 会期も残り少なくなった
東京国立博物館「国宝 阿修羅展」に行ってきました。
(いよいよ明日までですね)

混雑を見越して夕方5時近くに行ったのですが、
先日のルーブル展の倍以上90分待ちの表示に
ひるむ気持ちを奮い立たせ、列に並びました。
思ったよりも順調に列は進み、
実際は65分待ちくらいだったでしょうか?

 第一章 興福寺創建と中金堂鎮檀具
 第2章 国宝 阿修羅とその世界
 第3章 中金堂再建と仏像

中に入ると大混雑、
なにが展示されているのかまるで見えません。
そこで
阿修羅像だけは観たい!と気持ちを切り替えて、
どんどん先に進み、
十大弟子と八部衆の会場に入りました。
広々と空間を取った展示会場にも関わらず、
ぎっしりの人、人・・・
あちらへこちらへと泳ぐようにして
なんとか一体一体を確認(?)
もっとよく観たかったけれど、
ひたすら阿修羅の会場へ。

阿修羅像は一人立ち、
その周りを幾重もの人の渦が取り囲んでいます。
阿修羅の腰から下は見えず、
人垣に飲み込まれながら見上げるという凄まじさでした。

国立博物館の来場者数としては
1位モナ・リザ展
2位ツタンカーメン展 に続いて
歴代第3位と先日の新聞記事にありました。

阿修羅像は通常奈良興福寺に行けば観ることができるはず、
今こうして人々を国立博物館へと誘ったのはなぜだろう?と不思議でした。
ポスターやメディアでの紹介などの宣伝効果?
いつもはケースに納められている像をぐるりと360度観ることができる、
今回の展示方法によるもの?

確かに阿修羅像は仏様の中でも人気があって、
わたしもかつて憧れ、奈良へ会いに出かけたこともあります。
「少年のまなざし」と呼んだのはどなただったでしょう?
その初々しい姿が惹きつけるのでしょうか?

何十年振りの阿修羅像との再会、
こんなにも華奢だったか!と驚き、
真摯で切なくも一途な三面の小さなお顔、
細く華奢な腕や手の醸し出す表情、
いわゆる仏様とはちょっと趣の違う観飽きることのない美しいお姿に、
人々の渦にもまれながらも、立ち去りがたい想いでした。

あの時、あの場所にいらした方たちもまた同じだったのではないでしょうか?
みなあのお姿に魅了されてしまう、
不思議な一種陶酔させる空間だった、
そんな力が阿修羅像にはあるようでした。
ニックネーム 沙羅茶 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Art

2009年06月03日

「ルーブル美術館展」

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 5月末に
「ルーブル美術館展〜17世紀ヨーロッパ絵画」に行ってきました。
いつまで待っても並ぶ人の列がとぎれない西洋美術館、
恐れをなしてお茶しながらしばし待ってみましたが、
ついに諦め、3時過ぎに40分待ちの列に並びました。
いつもとは違う入口、延々とテントの通路を歩いて、
それでも30分ほどで入ることができました。

どの絵の前も混んでいて、
流れに押され気がついたら出口、
観終わった後の印象は、なんだか散漫な感じでした。

目玉作品と思っていたフェルメールの「レースを編む女」は
あっけないくらい入ってじきのところにあり、
まだ心の準備が・・・
もう少し後で観たかったなぁ・・・と思ったり。

それでも込み合った人々の頭越しながら、
小さな作品なのに、なんて緻密なのだろう!と
しばし見とれました。
髪の毛一筋一筋まで存在感があって、
描かれた時から、
ずっとずっと、あの画面の中で、
前かがみになり
一心にレースを編み続けている女(ひと)の「時」が
凝縮されているように感じました。

「レースを編む女」の素晴らしさを
じかに観て、感じることができてよかった!

印象に残った作品を思い返してみると、
あれもこれも・・・総数71点がどれも珠玉の作品なのですね。
一度に観てしまって、散漫になってしまったことが悔やまれます。


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今回わたしが買った絵葉書は6枚です。
「金色の花瓶に活けられた花束とルイ14世の胸像」
       ジャン・ブラン・ド・フォントネイ
「5つの貝殻」アドリアン・コールテ
「聖堂の内部」ヘンドリック・ファン・ステーンウェイク
「受胎告知」(天使とマリア)カルロ・ドルチ
「大工ヨセフ」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

ルイ14世の胸像と華やかな花と、
花台の下に置かれた果物と・・・
飾りたてられたというよりは無造作な感じがおもしろい
「金色の花瓶に活けられた花束とルイ14世の胸像」

南の海の珍しい貝に憧れを感じた「5つの貝殻」
聖堂建築の美しさと静謐さに惹かれる「聖堂の内部」
柱に飾られた絵画や堂内の人々もよく見ると楽しいです。

美しい2枚一組の「受胎告知」
天使もマリアも清らかで美しいけれど、
二人の手、指がとても印象的です。

仕事をするヨセフの傍らで蝋燭を掲げる少年イエス
仄明りに照らされた二人、
「大工ヨセフ」はなにか懐かしい絵です。

他に思い出されるのは、
「メランコリー」ドメニコ・フェッティ
「ペテロの涙」グェルチーノ
「プファルツ選帝侯の息子たち」アントーン・ファン・ダイク

このプファルツ選帝侯の子息、兄弟二人の肖像に、
思わず「イケメン」という言葉が浮かびました。
実はこの言葉、わたしはあまり好きではないのですが、
はじめて何世紀も前のこのご兄弟に「イケメン」と思いました。
・・・なんて、ご迷惑かしら?
でもハンサムとはちょっと違う、
なんでしょう?若く美しいお二人に惹きつけられました。
モテたでしょうねぇ・・・きっと。

「ペテロの涙」はマリアの傍らで涙をぬぐうペテロを描いています。
タイトルは「ペテロ」ですが、
わたしの視線はうつむき加減のマリアに吸い寄せられます。
聖と俗の対照が胸に突き刺さるようです。
二人がそれぞれの想いで握りしめている白い布(ハンカチ)に
心の繋がりを感じました。

廃墟の一角に膝まづき髑髏を抱いて想いにふける青年、
「メランコリー」は物語めいた絵です。
作者はこの絵に何を語らせたかったのでしょうか?

散漫な印象と感じた展覧会でしたが、
こうして思い返すと、
駆け足ながら、
すてきな美術展を観たのだなぁ・・・と満たされた気持ちになりました。
ニックネーム 沙羅茶 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Art

2009年05月31日

盛りだくさん五月歌舞伎座 その3

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今日で5月も終わり、
「盛りだくさん五月歌舞伎座 その3」で締めくくりましょう。

「神田ばやし」

  家主 彦兵衛   坂東三津五郎
  娘 おみつ    中村梅枝
  桶屋 留吉    市川海老蔵

長屋の家主彦兵衛の家では念仏講の集まりが賑やかに行われています。
彦兵衛がお汁粉のお餅を喉に詰まらせたり、
喧嘩が始ったりと大騒ぎの中、
なかなか顔を見せなかった桶屋の留吉が呼ばれて、
お汁粉をごちそうになっていると、
蒟蒻屋の隠居お楽(片岡市蔵)が
月掛の講中銭一両がなくなったと騒ぎ出します。

皆が一両小判を夢中で探しますが見つかりません。
様子をぼんやり見ている留吉に
いつしか皆の視線が集まり、
留吉は居たたまれなくなって帰ってしまいます。

その夜、彦兵衛が留吉の家を訪ね、
留吉に盗んだ一両を返すよう諭します。
黙って帰ってしまった留吉が盗んだに違いないと
確信している彦兵衛に
留吉は口重くはかばかしい答えができません。

彦兵衛はなんとか留吉に心を入れ替えてほしいと言い聞かせ、
ついに留吉は謝って、翌日一両を返しに行きました。

それから一年、
神田祭で賑やかな町内ですが、
留吉は一人家でお酒を飲んでいます。
そこへ彦兵衛が慌ててやって来て、
留吉が盗んだと思った一両が包みごと出てきたと言うのです。
誰が盗んだのでもない、
畳の隙間に入ってしまっていたのでした。

留吉を疑ったことを詫びる彦兵衛に、
罪をかぶった自分もまた人を疑ったと
その時の思いを話します。

長屋のみなも次々やってきて詫び、
留吉とおみつの恋の予感に
めでたしめでたしで終わります。

ちょっとぼんやりで、
言いたいことも言い出せず、
言うべきことも飲み込んでしまう留吉、
けれど気持の中には屈折したものがあって、
疑い、上から見下ろすような思いは、
長屋の人々からどこかはみ出している、
互いに信頼していない存在だったということを
気付かせます。

お金がなくなった時の皆の雰囲気、
一人、また一人と、留吉に視線が向かって行く、
「あいつかもしれない」が
あっという間に「あいつに違いない」に変わってゆく、
心理の恐ろしさ。

それは現代でも起こりうる、
現に起こっている人の心の動きです。
互いの信頼感があれば、
「いや、あいつのはずがない」と誰かが気づくはず。
留吉のように
こそこそと逃げてしまうと疑いは決定的になっていまいます。

自分が間違ってなければ堂々としていればよい、
強く自分ではないと主張すればよい、
そうした考えは正論です。
けれど、一度疑いを持ってしまった人々の、
無言の圧力、雰囲気に押され、
居たたまれなくなってしまうのも無理ないようにも思われます。


宇野信夫作「神田ばやし」は昭和27年に初演され、
その時の大家彦兵衛は3世左團次、桶屋留吉に2世松緑、
次が昭和45年、彦兵衛2世松緑、留吉17世羽左衛門、
そして今回、3度目の上演です。

いわば埋もれていた作品を掘り起こしたわけですが、
誰も悪い人がいないのに、
ちょっとした行き違いで一方は疑いを持ち、
一方は心を閉ざしてしまう。
それは昔も今も変わらない・・・と
そんな想いで観た「神田ばやし」でした。

三津五郎さんの大家彦兵衛さん、
事前に知っていなければ
いったいどなたが演じていらっしゃるのかと思われるふけ役です。
早とちりでそそっかしいけれど、
温かみがあって、長屋の人々のことを心にかけている、
そんな人柄がにじみ出て、
いいなぁ・・・と思いました。
三津五郎さん、この大家さんを
楽しんで演じていらしたのではないかしら?

海老蔵さんの留吉さん、
猫を大事そうに抱える姿、
ふるまわれたお汁粉を食べる時の
それはそれはうれしそうな表情や、
猫を相手に一人お酒を呑む、
真面目に働き、
美味しいものを口にするのだけが楽しみな男という感じ、
ぼんやりで愚鈍と見えてしまうかもしれないけれど、
わたしは愚直と思いました。

前半と後半でちょっと違った顔を見せる留吉、
この役は別の演じ方もあるかもしれません。
でも今回はこれでいい、
海老蔵さんの「留ちゃん」の味を楽しみました。

梅枝さんのおみつちゃんは可憐で、
長屋のみなさんはわいわいと楽しそうでした。

まるで本物のような猫の動きについ目が奪われ、
この猫ちゃんの存在感大!でした。





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ニックネーム 沙羅茶 at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎

2009年05月29日

エコタワシ

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 風の強い日でしたが、
そちらはいかがでしたか?

世の中エコ流行り、
どうなるのだかいまだよく分からず?のエコポイント
始まったようですね。

わたしはここ数日エコミュージックを聴きながらエコタワシ作り、
洗剤を使わないで、食器洗いができるエコタワシ、
これまではいただきものを使っていたけれど、
自分でも作ってみたくなりました。

形が可愛い渦巻模様、
色はイチゴチョコやバナナチョコ、
チョコミントをイメージしてみました。
キッチンが楽しくなるといいな♪
ニックネーム 沙羅茶 at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々あれこれ

2009年05月25日

盛りだくさん五月歌舞伎座 その2

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 今日は爽やかで、過ごしやすい一日でした。
さて間があいてしまいましたが、
五月大歌舞伎夜の部です。

「恋湊博多諷〜毛剃」

  毛剃九右衛門   市川團十郎
  小松屋宗七    坂田藤十郎
  傾城 小女郎   尾上菊之助

長門国文字ケ関の沖に浮かぶ親船に乗り合わせた
海賊毛剃九右衛門と商人小松屋宗七、
九右衛門とその手下たちが抜け荷を扱っているところを
盗み見てしまった宗七は、
海へ投げ込まれてしまいます。

舞台上の船が大きく周り、
九右衛門が舳先に一人立ち海を見つめる「汐見の見得」
その威風堂々たる姿が見どころとなっている場面だそうですが、
イヤホンガイドで、
「舳先で海を眺める、ただそれだけなのですが」と解説、
たしかに「ただそれだけ」とは思うものの、
海の広さ、風のうねりや波立ち、潮の流れなどを感じながら
毛剃九右衛門の豪放な大きさも味わいたいところだったのにと、
実は少々興醒めしてしまいました。

場面は変わって博多柳町の廓、奥田屋、
すっかり落ちぶれた姿で宗七が
いずれ夫婦にと言い交わした小女郎を訪ねてきます。

小女郎の菊之助さん、
はっとするほど大人の雰囲気、
確実に舞台姿が大きくなっていらっしゃる
うれしい発見でした。

そこへ九右衛門たちも茶屋遊びにやって来て、
宗七と夫婦になるため、
小女郎は馴染みの九右衛門に身請けのお金を無心し、
快く応じてくれた九右衛門に宗七を引き合わせます。
思いがけない再会に、
抜け荷の秘密を知る宗七を殺そうとする手下たちを
押しとどめ仲間にと誘う九右衛門の頭らしい貫録と
その後客改めの役人がやって来たと聞き、
大慌てする姿のギャップ、
豪胆さ愛嬌を併せ持つ團十郎さんの九右衛門
こういうお役好きだなぁ〜と気持ちが和みました。

そんな團十郎さんの九右衛門とは対照的な宗七、
はんなり藤十郎さんと
若く美しい菊之助さんの顔合わせを楽しみました。


「夕立」

  小猿七之助    尾上菊五郎
  御守殿滝川    中村時蔵

夕立が降り出した洲崎土手
落雷に驚いた供の者たちが
奥女中滝川の乗る駕籠を放り出したのを幸いに、
かねて滝川に懸想していた小猿七之助が
無理やり想いを遂げるというお芝居仕立ての舞踊です。

それで二人はどうなったかというと、
暴力的な七之助と逃げ惑う滝川、
加害者と被害者と思いきや、
最後はすっかり意気投合し、
滝川は身分も捨て、七之助と手に手を取って去ってゆきます。

この七之助といい、
昼の部の道玄といい、
小悪党ながら憎めぬと筋書きにはありますが、
どうもわたしはすんなり受け止められなくて・・・

でも、息の合った菊五郎さんと時蔵さんのコンビの妙に、
♪いいじゃないの、幸せならば、
野暮は言いっこなし、でしょうか?
ニックネーム 沙羅茶 at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎